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目頭切開の症例

2021年04月12日(月) | カテゴリ: 美容外科, 二重整形・眼瞼下垂・目元
今週は、目頭切開の症例を見てみます。

下の写真は、蒙古ヒダが目頭にしっかりとかぶっていて、
目と目が離れて見えることを気にされて当院にご相談に来られた25歳の女性です。





最初からピンポイントで目頭切開を希望とのリクエストを頂きました。

目頭切開で得られる効果としては、

1.目の横幅が内側方向に広がり、目が大きく見える。
2.二重ラインの内側の幅が広がる。
3.目と目の距離が離れている場合に近く出来る。
4.内側の皮膚のかぶりが取れることで縦方向にも目の開きがよくなったかのように見える。

など様々な良いことがあります。

このうち3(目と目の距離が離れている場合に近く出来る)についてですが、
一般的に目と目の間は離れていると幼く見えてやさしい感じに見えますが、
近づくと大人びてクールビューティ系の目元に変わります。

ちなみに白人系・黒人系の人には基本的に蒙古ヒダはなく、
モンゴロイド、つまり我々東洋人に特有な目元の特徴です。

といっても、東洋人がみな蒙古ヒダをもっているかというと、
必ずしもそうではなく、生まれつき元々ない方ももちろんいます。
(ちなみに、私など完全に日本人ですが生まれつき蒙古ヒダがありません。)

目頭切開の手術方法にはいくつかありますが、
主にZ形成かW字切開で行っているクリニックが多いかと思います。

小さな変化で良ければ、Z形成による目頭切開でも良いのですが、
変化を大きく出すのであれば、W字切開(いわゆる内田法)が良いです。

しかし、目頭切開の最大の問題は後戻りであるため、
私はしっかり目というよりもむしろオーバーに変化を加える、
つまり「過矯正」で行うことを推奨し、かつ心がけています。
(ちなみに過矯正の反対が「低矯正」)

というのも皮膚というのは
ゴムのような伸び縮みする弾力をもっていますので、
手術時にこうなって欲しいという狙った形に皮膚を切って縫合しても、
必ず形状記憶のように元の形に戻ろうとする力が働きます。

そのため手術直後の段階であまりに小さく微妙な変化だと、
1ヶ月後に後戻りが発生するとほとんど元の形と変わらなくなり、
傷跡だけが残った!という大変残念な結果に終わってしまいます。

ところが、患者様から頂くありがちなリクエストとして、
「傷跡が目立って残るのが嫌だからちょっとだけ切って下さい。」
というものが実際多いです。

少ししか切らないと
1ヶ月後には戻ってしまうということを丁寧に説明しても、
なかなかすんなり理解してもらえることが少なく、
これが手術をする側にとって悩ましい点ではあります。

特に女性の場合は、お化粧をしますので
傷跡が多少目立つ時期(1ヶ月目から3ヶ月目くらい)を
コンシーラーなどでカバーすれば、十分に見えないように出来ます。

逆に男性だとこの点では、難しいということはあります。
しかし、最長で1年見てもらえれば傷跡はほとんど分からなくなります。
(ゼロとまでは言いませんが)

また、稀にですが傷跡が一時的に赤く盛り上がって
目立つ「肥厚性瘢痕」の状態となることもありますが
ステロイド注射(ケナコルト)を1−2回打つと、
全例において白く平らになり目立たなくすることが出来ております。






さて最初にお示しした患者様ですが、
上が術前、下が術後1年目の状態です。

目が術前よりも横方向と縦方向の両方向に大きく見えるようになり、
目と目の間の間延びした距離も縮まって、締まった印象に見えます。

幼い印象が、大人びた印象に変化するというのは
こういうことであることが写真からもお分かり頂けるかと思います。

途中一時期、傷跡が赤く目立つ時期も実はありましたが、
1年経過するとさすがに傷跡はもはやほぼ分からなくなっています。

ご本人様も最終的には結果に満足とのことでしたので
今回モニターとして写真使用許可を頂きました。
当院の目頭切開の詳細はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:目頭切開 費用:220,000円  
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:ケロイド、肥厚性瘢痕、後戻り、感染など 
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士