小・中高生でも二重整形できるのか
当院でも、親御さんと一緒に小学生や中学生のお子さんが二重整形についてご相談に来られることも少しずつ増えてきています。
この場合、手術方法や術後の状態についてといった点とあわせて、身体や心がまだ成長途中ともいえる小学生・中学生でも特に問題はないのかという根本的な部分について最初に相談をいただくことも多いです。
まだまだ一般的ではないですが、小学生・中学生の二重整形について見解をまとめてみました。
二重整形は何歳から可能なのか
切開を伴わない二重埋没法の場合は10歳前後から、切開を伴う二重切開法の場合は12,13歳くらいから手術をするというケースが多いようです。その理由は医学的には明確にはありませんが、身体(特に顔面)の成長がほぼ出来上がる小学生高学年をイメージしているのでしょう。
ただ、経験がある方もいるのではないかと思いますが、子供のころは一重まぶたでも、だんだん大人になるにつれて二重瞼になったという方がご自身や周囲にいらっしゃったりするのではないでしょうか。これは日々瞬きや表情を作っていくうちにまぶたに自然と二重ラインができたり、またダイエットや老化などでまぶたの脂肪に変化が出てラインができることもあります。ですので私としては、もちろん逆さまつ毛など別の症状を伴っている状態であれば別ですが、そうでなければ、あまり早い段階では二重整形を行わずに少し様子を見てもいいのではないかと考えております。
重要なのは、ご本人と親御さんの認識の一致
小学生や中学生の二重整形において私が最も重要だと感じているのが、ご本人と親御さんが二重整形へ対して同じ気持ちでいるのかという点です。
親御さんだけが二重ラインにしたいと思われていることも実際にあるのですが、ご本人にも思うところはあるでしょう。お子さん自身も親御さんもお互い納得して同じ思いになっていることが大切です。
小学生や中学生でも比較的やりやすい二重整形
毎日学校に通い、元気いっぱいに遊ぶことも多い小学生や中学生にお勧めするのであれば、二重埋没法になるでしょう。
二重埋没法の場合、
- メスによる切開を行わず糸で二重ラインを留めるため傷はないに等しい
- 腫れや赤みなどダウンタイムがほぼないので翌日も学校に行ける
- 年数がたつと取れることもあるが、ご本人が手術の有無を改めて考えることができる
という点がメリットになるのではないでしょうか。
二重切開法はしっかりと半永久的にラインを保つことができますが、逆に小学生や中学生の場合は半永久的なラインを作らなくてもよいかもしれません。 もちろんこの辺りはご本人や親御さんと相談の上で決めてまいりますが、ひとつの考えとして参考にしていただければと思います。
アイプチやアイテープを用いることについて
小学生や中高生、さらに高校生の場合、二重ラインにしたいためにまぶた専用のテープや二重ラインを作る接着剤などを使用されていることも多いです。
化粧映えがするため確かに便利なツールではあるのですが、とはいえ接着剤やテープを皮膚に着けることになるので、メリットばかりとも言えません。
テープや接着剤を繰り返し使うことで、どうしてもまぶたに不要な負担がかかります。場合によっては、まぶたに赤みや腫れ、炎症を起こしてしまったり、長年使用することで皮膚が伸びてしまうこともあります。
小学生や中学生で二重整形をされたいという際には、まずは親御さんを含めて一度カウンセリングができればと考えています。そこでいろいろとお話しをしながら、二重整形をするのかもう少し様子を見るのか、二重にするならどの手術法にするのかなど、いろいろな可能性を一緒に考えましょう。