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二重埋没法・切開法によって眼瞼下垂がひどくなったり開眼力が弱くなった例
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二重埋没法・切開法によって眼瞼下垂がひどくなったり開眼力が弱くなった例

当院では二重整形・逆さまつ毛治療など目元の治療を多数行っていますが、その中でも「眼瞼下垂手術」の症例数は都内の美容外科の中でもかなり多いほうだと思います。
なお眼瞼下垂には2つあり、それぞれ「先天性眼瞼下垂」と「後天性眼瞼下垂」と呼ばれます。先天性眼瞼下垂は生まれつきまぶたが黒目にかかっている状態をいい、後天性眼瞼下垂は加齢やコンタクトレンズやアイプチなどの長期使用によるケースが多いです。
当院にも眼瞼下垂を気にされて相談に来られる方が多く来院されますが、ここ最近増えているのが、他院で二重埋没法や二重切開法を行ったところ、術後に眼瞼下垂のようになった、眠たそうな目になったという相談です。
そこで今回は、二重整形後の眼瞼下垂(開眼力が弱まった・眠たそうな目になった)についてまとめました。

二重切開法の術後に眠たそうな目になった症例

まずは実際の症例をご紹介します。

術前に以下のような状態があると左右差が生じやすくなります。

二重切開法の術後に眠たそうな目になった症例

もともと左目が右目よりも開きが悪いことを気にされて、数年前に大手美容外科で二重切開法を行った24歳女性です。バランスのよい幅広の二重まぶたを希望して手術を行ったところ、ますます左目の開眼力が弱まり、眠たそうな目になってしまいました。

このようなケースが実は最近増えており、原因としては以下2つが挙げられます。

1.二重切開法の術中に、瞼板にくっついていた挙筋腱膜が切断されてしまった

2.幅広二重を作った際に目の開きが弱い左目に負荷が増してしまった

いずれも手術によって目の開きが悪くなっているため「医原性眼瞼下垂」と言ってよいかと思います。再手術を行うことで改善は可能ですが、技術的に難易度が高いため左右対称になることもありますし、多少差が出てしまう場合もあります。

眠たそうな目(開眼力が弱い目)の治療法について

実際の治療法について解説します。

「1.二重切開法の術中に、瞼板にくっついていた挙筋腱膜が切断されてしまった」場合は、挙筋腱膜を再度結合することで改善します。
少し厄介なのが「2.幅広二重を作った際に目の開きが弱い左目に負荷が増してしまった」場合です。幅広二重を希望する女性が昨今は増えていますが、幅広二重にすることでまぶたにかかる負荷が大きくなり、目の開きが悪くなることがあります。
特にこの方のようにもともと左右差があった場合、もともと幅が狭い二重側(この方でいうと左目)に対してより幅広になるような二重ラインを作っているため、まぶたの負担が大きくなってますます目の開きが悪くなるという症状が起きてしまいます。
この場合も挙筋腱膜の短縮などである程度修正が可能ですが、ミュラー筋もあわせて短縮するなどでさらに調整を行う必要があります。

術後の状態です。

術後

腫れがあるため、まぶたのフチと二重ラインのカーブにいびつさが目立ちますが、腫れが引いてから微調整が可能なため、この状態でいったん手術は終了として経過を見ます。この状態でライン調整を行うとすると、正確な操作は難しく結果が読めません。

手術前
1.5ヶ月

手術前(上)と1.5ヶ月(下)が経過したところです。
瞼のフチのラインは術直後よりもスムーズになっています。黒目の見える面積が増えて、左右差がより縮まったと言えます。
こうして見ると悪くはないのですが、唯一難点を上げると左の二重ラインの中央部が右に比較して若干水平つまり直線的に見える点でしょうか。その部分のみ二重ラインの幅が狭くなっています。
これは、この部分の皮膚を1mmほど切除して取れば微調整は可能ですが、本人が希望しなかったため今回はこの段階で治療は終了としています。

※なお眼瞼下垂治療は、重度の場合は保険適用となります。大まかな目安でいうと、黒目の見えている面積が50-60%以下の場合は適用となることが多いです。今回のような病的とまでは言えないケースの場合は自由診療にて手術を行っています。

その他、眼瞼下垂治療後に多い「開眼不全」について

眼瞼下垂治療後に「眠たそうな目になった」「開眼力が弱まった」という相談の他で多いのが、「目を完全に閉じることができなくなった」というケースです。これは「開瞼不全」と言い、挙筋腱膜を短縮して引き締すぎたことによって生じます。

これの何がまずいかと言うと、上まぶたというのは時々閉じることで眼球表面の水分をある程度保持する役割があるため、寝ている時などに開けっ放しになるとそこから水分が空気中に逃げてドライアイとなり、それが高じると角膜に潰瘍が生じるなど視力に影響が出てくるというトラブルにつながる可能性があります。

なお、目が閉じることが出来るかどうかは、手術中に実際に患者さんにやってもらうことで判断はつきます。もし目を閉じてもらった時に2mmから3mmなど上瞼と下瞼の間に隙間が出来て白目が見えてしまうなら、腱膜に掛けた糸を少しづつゆるめてゆきます。つまり、腱膜を短縮する距離を最初の設定より短く控え目にするということになります。

しかしゆるめるということは、逆に言うと目の開きは術前の状態に近づくということになりますので、手術結果としては術前とあんまり変わらなかったということが起きてしまうことになります。

経験的に、目を閉じたときに上瞼と下瞼の間の隙間が1mm程度なら、術後1ヶ月以内には目は閉じるようになります。手術中に使う局所麻酔の影響や、手術中に目を閉じる時に使う眼輪筋が切断された状態であることや、腫れの影響などが複合的にあわさって一時的に目が閉じづらくなっているのだろうと推測します。

ですから、わずかな隙間であれば手術直後は若干目が乾くかもしれませんが、時間とともにその症状は改善され、最終的には目は完全に閉じるようになります。

目の閉じづらい期間は、

  • 頻回にドライアイ予防の目薬をさしてもらう。
  • 寝る時に濡れたガーゼを目の上に置いて目が乾かないようにしてもらう。

などの対策を取って頂ければと思います。

術後1か月以上経過しても目を閉じることができないという際には、再修正が必要ですので早めにご相談ください。

まとめ

以前にも増して二重整形術が一般化したためか、当院には「眠たそうな目になった」「目の開きがますます弱くなった」「左右差ができた」「目が閉じなくなった」といった相談がますます増えています。いずれも再手術によって調整することができるため、気になる点がある場合は早めに相談するとよいでしょう。

ただし再手術は初回の手術による組織の癒着などもあるため難易度が高く、誰でもできる物ではありません。また実際に行っても、完全に左右対称の目元になるかというと難しいケースも多いです。できれば初回の手術の際に、信頼できて技術力がある医師に執刀してもらうようにするようにしてください。

症例に関する情報

治療名:眼瞼下垂手術(自由診療) 費用:550,000円 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:閉瞼不全、皮膚の傷跡、後戻り、左右差など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

Doctor

院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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