目頭形成(蒙古襞形成)
尖り過ぎた目頭先端の角を丸めて、
蒙古襞(もうこひだ)を作る手術です。
目元を柔らかく見せたり、若々しく見せる効果があります。
目頭形成(蒙古襞形成)とは、目頭の蒙古襞(もうこひだ)にボリュームがない際に、目頭近傍の皮膚組織を用いて新たに蒙古襞を作り出す施術です。
目頭には涙丘というピンク色の部分がありますが、蒙古襞があるとこの涙丘が見えなくなり、目頭のラインに丸みが出るのが特徴です。逆に蒙古襞がない場合は目頭の涙丘が見えるようになりシャープな印象、大人っぽい印象になることが多いです。施術による傷跡は術後1ヶ月程度は多少目立ちますが、3~6ヶ月でほぼ目立たなくなります。
蒙古襞の有無による印象の違い
蒙古襞はモンゴロイド特有のもので、ネグロイド(黒人系)やコーカソイド(白人系)と言われる人種には見られません。また東洋人でも蒙古襞が生まれつきないケースもあります。蒙古襞自体に機能的な役割はほぼないことから、蒙古襞のあり・なしについては、患者様のイメージや希望にあわせてお選びいただくのが良いでしょう。

蒙古襞が与える印象の違い
蒙古襞がある目元
- 目と目が離れてみえる
- 目頭に丸みがあり、目元の印象が若く見えたり柔らかく見える
- 目元が横方向に小さく見えるため比率的に縦方向に大きく見える
- 目元の縦横比のイメージから、いわゆる「つぶらな瞳」「愛らしい目元」になる
蒙古襞がない目元
- 目と目が近づいてみえる
- 目頭が尖っており、目元の印象は大人っぽく見えたり老けて見える
- 目元が横方向に長く見える
- 目元の縦横比のイメージから、いわゆる「シャープな目元」「切れ長の目」になる
目頭形成(蒙古襞形成)の目的
目頭形成(蒙古襞形成)は、生まれつき蒙古襞がない際に新たに蒙古襞を形成するケースの他、目頭切開によって蒙古襞を取りすぎてしまった際に修正術として蒙古襞を再形成する目的で施術を行うことが多いです。
もともと蒙古襞がない場合
東洋人の目元の特徴の一つとされる蒙古襞ですが、今までに目頭手術を受けたことがなくても、生まれつき蒙古襞がなく目頭の先端が尖った状態のこともあります。このような場合に以下のような目的で手術を行います。
- 目と目が近すぎてバランスが悪く感じる。
- 目と目の間の距離を離して若く見せたい。
- 目頭が尖っていてきつい印象なので、優しい印象になりたい。
目頭切開修正術の場合
目頭切開によって失われた蒙古襞を復元する手術です。患者様から多くいただくご相談には以下が多いです。
- 目頭切開手術で皮膚を切り過ぎて、左右の目と目の距離が近寄り過ぎた。
- 目頭切開手術により目頭の形があらわになったが、その形に不満がある。
目頭形成(蒙古襞形成)の術式
目頭形成(蒙古襞形成)の術法には逆Z法やV-Y法、下眼瞼皮弁法などがありますが、当院では逆Z法で行うことが多いです。逆Z法は目頭形成(蒙古襞形成)の術式の中で最も一般的な方法で、目頭を皮膚切開して剥離した皮膚を半分にたたみ、目頭の涙丘にかぶせるような形で折り込み縫合します。皮膚をかぶせる形で蒙古襞を作るため立体的な形になる他、目頭のラインが自然な仕上がりになる点が特徴です。




施術の特長
- 切開系の手技なのに腫れが少ない
- 目元の切開系の治療では、上瞼であれ下瞼であれ腫れが目立つことが多いと言えますが、目頭の治療に関しては、それが目頭切開であれ目頭形成(蒙古襞形成)であれ腫れが少なくて済むのが有利な特徴です。内出血はほとんどの場合目立たず、わずかな腫れが生じますが1週間から2週間程度で済みます。
- 傷跡が目立たない
- 目元の皮膚は薄く柔らかくよく伸びるため、術後は一定期間を過ぎると傷跡がほぼ目立たなくなります。術後1ヶ月ほどは、一時的に傷跡が赤みを帯びた線として認められ若干目立つことがありますが、コンシーラー等のカバー剤で十分隠せるレベルです。3ヶ月から6ヶ月後には、ほぼ分からなくなることがほとんどです。
- 目元の若返り効果
- 目頭の形がとがり過ぎているとしばしば目元の印象がきつく見えたり、実年齢よりも老けて見えると感じる方もいます。蒙古ひだの皮膚で目頭をカバーし、目頭のラインをほんの少し丸めるだけで、目元が若返って見えたり、印象をソフトで優しい感じに見せることが出来ます。
効果目的
- 目頭に蒙古ひだを作る。
- 目頭切開手術の修正
- 左右の目と目の距離を離す
- 目元を若く見せる
- 目元を幼く見せる
- 目元の印象を柔らかくする
症例写真
目頭形成(蒙古襞形成)

ドクターによる症例解説
症例に関する情報
治療名:蒙古襞形成(目頭形成) 費用:220,000円 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、感染、傷跡、ケロイド、肥厚性瘢痕、左右差、後戻りなど 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
目頭形成(蒙古襞形成)

ドクターによる症例解説
術前
32歳の男性で、外国の血筋の方ということもあり生まれつき蒙古ひだがなく、目頭先端が鋭くとがった形をしています。手術によってこのような形になったわけではありませんが、目と目が近すぎて「印象がきつく見える」「目元が老けて見える」などの悩みでご相談を受けました。目頭付近の皮膚を使って、あらたに目頭に蒙古ヒダを作り出します。蒙古ヒダを切開して取り去る目頭切開の逆バージョンの手術です。
術後
術後6ヶ月目の状態です。
切開の傷跡は、既に目立たないというかほぼ見ても分かりません。目頭先端が新たに作られた蒙古ひだによってカバーされ、とがっていた先端がマイルドに丸められているのが分かります。それに伴って術前に近すぎた目と目の距離も離れて見えます。より目元年齢が若返るとともに、きつかった目元の印象がソフトで優しい感じに変化しています。
症例に関する情報
治療名:蒙古襞形成(目頭形成) 費用:220,000円 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、感染、傷跡、ケロイド、肥厚性瘢痕、左右差、後戻りなど 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
施術の流れ
- ペンを用いてデザインのマーキング(印づけ)をします。
- 局所麻酔の注射を打ちます。
- 皮膚切開をし、新たに作る蒙古襞を皮膚を折りたたんで作ります。
- 途中蒙古ひだのかぶりの程度(目頭がどの程度皮膚でカバーされているか)を鏡で見て確認してもらい、必要にあわせてかぶりのボリュームを調整します。
- 皮膚縫合をして傷を閉じます。
料金
目頭形成(蒙古襞形成) | 両目 | 220,000円 |
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※記載料金は予告なく変更することがございます。またカウンセリング・診察時にご提示したお見積について、有効期間は提示日より3か月とさせていただきます。
施術情報
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所要時間40分
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ダウンタイム1週間程度の軽度の腫れ
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施術の痛み局所麻酔注射を打つ際のわずかな痛み
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通院手術日と抜糸の日以外必要に応じて数回
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麻酔局所麻酔注射(オプションで、静脈麻酔、笑気ガスを選択可能)
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持続性半永久
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洗顔翌日より可能
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シャワー・入浴翌日より可能
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メイク手術部位は抜糸翌日より可能(抜糸は、術後7日目)
術前
生まれつき蒙古襞がなく、目頭が尖っていて涙丘(結膜の赤い部分)が完全に露出していることを気にして当院にご相談に来られた50歳の女性です。蒙古襞がなくても特に機能的な面で問題はないものの、目と目の距離が近く見えたり目頭が尖り過ぎて見えること、また目元の印象がきつく見える・老けて見えることを気にしている方が意外に多くいらっしゃいます。このような際には、目頭形成(蒙古襞形成)によって目元を若々しい柔らかい印象に見せることが可能です。(蒙古襞は加齢によって次第に消えていくことが多いため蒙古襞があると若々しく見えます)蒙古襞を作る方法にはいくつかありますが、当院では最もオーソドックスな逆Z形成法を主に行っています。
術後
術後は1ヶ月目の状態です。目頭に丸みが出たことで若々しい印象になったように見えます。また目と目の距離が離れたことで、術前よりもソフトなやさしい雰囲気の目元となったのではないでしょうか。傷跡はまだ多少ありますが、この時点で写真のレベルの目立ち方であれば最終的にほとんど分からなくなると予想します。