鼻尖挙上(鼻先挙上)
下に向いた鼻先は老けた印象に。
鼻先を少し上に向けるだけで若々しくなります。
下に垂れ下がった鼻先を上向きないし、水平な角度にする手術です。
鼻の穴の中の粘膜を切開し、鼻先を構成する軟骨(鼻翼軟骨)と左右の鼻の穴をしきっている軟骨(鼻中隔軟骨)をあらわにします。垂れ下がり部分に相当する鼻中隔軟骨を切除しつつ、左右の鼻翼軟骨を上方に引き上げるような操作を加えることで、鼻先を上方向ないし水平なラインとします。
また、鼻柱部に耳介軟骨を移植することで鼻柱を下方向に出してより角度をつけることが出来ます。さらに鼻先に耳介軟骨を移植するなどの手技をプラスすることでさらに効果を高めるたり、鼻先の角度の微調整が可能な手技です。
本施術は基本的に局所麻酔で行いますが、傷みをできるだけ感じたくないという際には静脈麻酔や全身麻酔で施術を行うことも可能です。静脈麻酔の場合は、手術中に鼻の状態を確認することも可能です。
※「だんご鼻」「あぐら鼻」「にんにく鼻」など、鼻の名称としてよく使われる俗称について、それぞれの特長や治療法についてまとめてみましたので、あわせてこちらもご覧ください。
鼻の俗称とその治療法について(だんご鼻・あぐら鼻など)- 下向きの鼻先を上向きにしたい
- 鷲鼻、魔女鼻を治したい
施術の特長
- 傷跡は目立ちません
- この方法は、鼻孔の中の鼻粘膜のみを切開するクローズド法でも、鼻粘膜切開に鼻柱部の皮膚切開を加えるオープン法でも可能です。仮にオープン法で行ったとしても傷跡は2,3ヶ月するとほとんど分からなくなります。より細かな微調整を希望される方にはオープン法をお勧めします。
- 上向きにする角度を調整しながら行います
- 術中に何度も鏡で鼻先の上がり具合を確認して頂きます。前からみた見栄えと、横から見たプロフィール(横顔)を見て頂きリクエストに応じて細部まで微調整します。
・鼻中隔軟骨の切除の幅をどのくらい取るか。
・鼻翼軟骨を何ミリ幅で切除するか。
・どのくらい鼻翼軟骨を上方へと引き上げるか。
・鼻翼軟骨を鼻中隔のどのあたりに縫合するか。
等を術中に変えてゆくことで、角度の調整がミリ単位で可能な手技です。 - 3 耳介軟骨移植との組み合わせが有効
- 鼻先付近の軟骨の操作のみでも充分な効果が得られるケースが多い手技ですが、さらに、耳の軟骨(耳珠ないし耳甲介より採取)を鼻先や鼻柱と下唇の境目の鼻柱が立ち上がってくる部位つまり鼻柱基部(鼻柱の付け根)に移植するなどのステップを加えることで効果を高めたり、鼻柱と下唇(人中部)の角度を細かく調整することも可能です。
効果目的
- 下がった鼻先を上に向ける。
- 下がった鼻先を水平なラインとする。
- 横から見たプロフィールを美しく整える。
症例写真
鼻尖挙上・ダブルブレイクの修正
ドクターによる症例解説
症例に関する情報
治療名:鼻尖挙上 費用:220,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:血腫、皮膚壊死、皮膚の傷跡、後戻りなど
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
鼻尖挙上+鼻尖修正(他院修正)
ドクターによる症例解説
鼻先周辺のもっさりとした重さを軽くして、鼻の存在感を軽減したいという21歳の女性です。すでに他院にて鼻尖修正手術と鼻翼縮小手術を行っているため、今回は他院修正の症例となります。
改善希望箇所として、鼻先部分が下向きの矢印(↓)のように下方に突出しているのを改善して鼻先を持ち上げたいということと、また前回他院で行った鼻尖修正術ではあまり変化が出ていないためよりしっかりと変化を出したいとのことでしたので、今回はオープンアプローチ(鼻柱切開あり)による鼻尖挙上+鼻尖修正のコンビネーション治療を行っています。
図1(術前)、図2(術後)
それぞれ正面から見た術前後の状態です。オレンジの矢印部分が示すように、術後の写真では本人が気にされていた鼻柱が上方に持ち上がり、人中(鼻の下から口元の間の部分)の距離が延長されているのが分かります。
加齢で下垂するのは肌だけではなく、鼻先も次第に下垂していきます。そのためこの部分を上方に持ち上げることで若々しい印象を与えることができる上に、顔の印象を柔らかく見せる効果が期待できます。
図3(術前)、図4(術後)
右斜め45度からみた術前後の状態です。この写真を見るとご理解いただけるかと思いますが、鼻尖挙上=「鼻先に角度をつけて上に向ける」という処置を行うことは、日本人の場合は稀です。鼻柱の下方へ突出した部分を少しだけストレートに伸ばすことで鼻先のシャープさを出すことができます。この方の場合、一緒に行った鼻尖修正による鼻先の絞り効果とあいまって、重い鼻(Heavy nose)に軽快な雰囲気を与えます。
図5(術前)、図6(術後)
横から見た術前後の状態です。
横から見ると「鼻柱の減量効果」がよりハッキリと分かるかと思います。この方の場合は鼻スジに前方への突出(ハンプ)もあり、この部分が鼻により重い印象を与えている一因であるとは考えられますが、今回はご本人から希望がなかったため手を加えていません。
※当院では、鼻の存在感が重く感じれられる主な原因を「Heavy noseのtriad(三つ組・三主徴)」として以下の3点に着目して処置を行うケースが多いです。
・鼻先の太さ(ダンゴ鼻)
・鼻先の下垂
・鼻スジの出っ張り(ハンプ)
図7(術前)、図8(術後)
下からみた術前後の状態です。これは鼻尖修正(鼻尖縮小)による効果を示します。
下から見ると、鼻先の丸みが軽減されていることがよりはっきりとわかるかと思います。鼻尖修正(鼻尖縮小)と鼻尖挙上は大変相性の良いコンビネーションで、同時に施術を行うことで相乗効果が期待出来ます。その理由の一つとして、鼻尖挙上により軽度の鼻先の前方への延長効果が得られるため、またそれによって鼻先が一層細く見え、鼻尖縮小の効果を増強させることが出来るという仕組みです。
症例に関する情報
治療名:鼻尖挙上・鼻尖修正 費用:440,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:副作用:血腫、皮膚壊死、皮膚の傷跡、後戻りなど
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
施術の流れ
- 局所麻酔注射を鼻先から鼻背に打ちます。痛みが不安な方は静脈麻酔や全身麻酔での施術も可能です。
耳からの耳介軟骨移植を加える場合には、耳にも局所麻酔を打ちます。 - 耳の耳珠ないし耳甲介から軟骨を採取します。(耳介軟骨移植を行う場合)
- クローズド法の場合、鼻の穴の中の鼻粘膜のみを切開します。 オープン法の場合は、さらに鼻柱の皮膚への切開を加え鼻先の皮膚を完全にめくって皮下組織をあらわにします。
- 鼻翼軟骨、鼻中隔軟骨、外側鼻軟骨を剥離操作によりあらわにします。
- 鼻中隔軟骨の垂れ下がった鼻先部分に相当する部位を切除します。
- 鼻翼軟骨の上方の部分を切除します。
- 鼻翼軟骨を外側鼻軟骨に縫合してリフトアップします。
- 鼻翼軟骨を鼻中隔軟骨へ縫合します。
- 耳介軟骨を鼻先ないし、鼻柱の付け根の部分に移植することで鼻柱と上口唇の角度を調整します。
- 切開創を糸で縫合して閉じます。
- 鼻をギプスで固定して矯正した鼻先の形を保持します。
料金
鼻尖挙上 | 1回 | 220,000円 |
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※記載料金は予告なく変更することがございます。またカウンセリング・診察時にご提示したお見積について、有効期間は提示日より3か月とさせていただきます。
施術情報
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所要時間3時間
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ダウンタイム2週間から1ヶ月
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施術の痛み局所麻酔注射時の痛み
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通院手術日、5日目のギプス除去、7日目の抜糸、以後2回程度。
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麻酔局所麻酔注射。痛みが不安な方には静脈麻酔もしくは全身麻酔での施術も可能。
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持続性半永久
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洗顔5日目のギプス除去後
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シャワー・入浴当日可能
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メイクギプス除去後
よくあるご質問
- Q.傷跡が目立ったり、ばれたりしませんか
- 鼻尖挙上術は、クローズド法でもオープン法でも可能な手術です。オープン法は傷跡が残るのではと心配される方もいらっしゃいますが、鼻柱部の皮膚を切開しても最小限の切開にとどめるため、2,3ヵ月程度で傷跡はほぼなくなります。オープン法は皮膚内部を直視下に見て細かく調整を行いながら手術を行うことができるため、ラインや形にこだわりたい方にはオープン法をお勧め致します。
- Q.手術後のダウンタイムはどのくらいですか
- 鼻尖挙上術では、術後5日程度ギプスで手術部位を固定します。その後改めてご来院いただきギプスを除去しますが、その後1週間ほど経てば目立った腫れや赤みはほぼ目立ちません。
- Q.手術後、ギプスを取った後はメイクや洗顔は可能ですか
- ギプスをしている間は、できるだけ鼻や手術を行った部分を触ったり擦ったりせずに安静にするようにしてください。また洗顔の際にはできるだけギプスに水がかからないようにしてください。ギプス除去後は、普段通りのメイクも可能です。
術前
鼻先が下に垂れており、鼻が大きく強調されて見えるのを改善したいと受診された20歳の女性です。
一見前から見ると鼻先が下に長く伸びすぎているように見えるのですが、側面のプロフィールを見ると実際には、下に向いているのは鼻先ではなく、鼻柱の鼻先寄りの部分(オレンジの矢印先端が示す部位)が下方に突出していることが原因で、正面から見て鼻先が矢印の先端のようにとがって見えるのが分かります。
この「ダブルブレイク」と呼ばれる部位を、軟骨を操作することで横から見てストレートのラインが形成されるようにします。
術直後
手術直後の側面から見た状態です。
鼻柱の下方への突出が矯正されています。鼻の腫れ・内出血もそれほど目立ちません。鼻柱切開ありのオープンアプローチで行っているため、鼻柱部に傷を閉じる縫合の糸がこの時点ではまだ見えています。
術後3ヶ月目
術後3ヶ月目において、後戻り現象は見られません。この時点で後戻りがないのならこのままの状態を今後もずっとキープ出来るでしょう。
術後3ヶ月目
正面から見た状態において、術前に比較して矢印型の矢の先端部に相当する形状が短縮され、鼻先が極端に下方に垂れ下がった印象が改善されています。全体のバランス的にも、標準的な範囲に収まっていると言っていいでしょう。