鼻唇角形成術(猫手術)


口元が前に出ていて、いつも拗ねているように見える。
鼻唇角形成術(猫手術)は、
鼻の付け根に軟骨を挿入して口元の突出を軽減します。
「鼻唇角(びしんかく)」とは、鼻の付け根と上唇のラインによってできる角度のことを言い、東洋人の場合は一般的に90度前後が美しい横顔とされています。この部分が90度よりも鋭角になっていると横から見た際に口元が突出して見えるため、いつも怒っている、いつも拗ねているような印象を与えてしまうことがあります。
鼻唇角形成術は、口元が前方に突出している状態に対して鼻柱の付け根(鼻柱基部)の皮下に耳介軟骨を挿入し、口元の出っ張った状態を改善する鼻の整形術です。鼻唇角形成術は別名として、猫手術、鼻柱基部下降術、Cカール形成術などともいわれ、韓国を中心にここ最近で人気を集めている鼻の整形術です。(「猫手術」の名称は韓国のドクターがつけた名称ですが、確かに猫の顔を横から見ると鼻と上唇の間に段差がなく、鼻翼基部プロテーゼ挿入の「貴族手術」もそうですが、かの国独特のネーミングセンスであり大変興味深いです)

<こんなお悩みの方に>
- 口元が前に出ているのを目立たなくしたい
- 鼻の付け根が小鼻よりも陥没して見える
- 横顔を見た時に口元と鼻の角度が鋭角気味なのが気になる
- 鼻下が長く見える
- 鼻の上下長が短い
鼻唇角が通常よりも鋭角のラインになっている場合、口元が突出してみえるため普段から機嫌がよくない印象を与えてしまうことがあります。鼻唇角形成術(猫手術)はこの口元の突出感を消す鼻の整形術で、耳裏か耳珠から軟骨を採取して四角く何枚か切り出し、これらを束ねて上唇と鼻柱の移行部の上唇部皮下ポケットに挿入することでこの部分を前方に出します。

これによって鼻唇角の角度が鋭角から鈍角に変わり、口元の突出感が和らぎます。なお鼻唇角形成術(猫手術)の手術では、鼻の穴の中(穴のキワ部分)のみを切開するため表から傷跡が目立つということはありません。

理想的な鼻のライン形成も可能
理想的な鼻は、小鼻の位置に対して鼻柱がやや下方に突出している逆三角形の状態が美しいとされています。このような左右の小鼻と鼻柱の位置関係をACR/Alar-columellar relationshipと言います。鼻柱の基部が陥没していることによって左右の小鼻と鼻柱の位置関係(ACR/Alar-columellar relationship)のバランスが悪い場合には、鼻唇角形成術(猫手術)とあわせて鼻柱下降(鼻柱延長)を行うことで、鼻柱部分もしっかり下方に出してやると、鼻の上下長の短さも補うことができ非常に良い結果となることが多いです。

鼻唇角形成術(猫手術)の応用
- 傷跡を残さずに人中短縮をしたい
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上唇と鼻柱の移行部が後方に引っ込んでいると鼻柱基部と上唇の間の距離が長くなるため、鼻の下が長く見えます。このような症状改善には人中短縮術がメジャーですが、人中短縮術は術後に傷跡が数か月ほど残ること、また上唇が術前よりも厚くなることを嫌う方もいらっしゃいます。このような場合に鼻唇角形成術(猫手術)と鼻柱延長をあわせて行うことで、外から見える傷が一切ない状態で、また上唇の厚みを変えることなく、人中の長さを短く見せることが可能となります。
- 垂れ鼻(魔女鼻)を改善したい
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鼻唇角の角度が鋭角過ぎると、鼻先が下がって見えることによって「垂れ鼻」に見えるケースがあります。垂れ鼻は魔女鼻ともいわれ、横顔が老けて見える原因となるため男女問わず修正を希望される方が多いお悩みです。垂れ鼻の修正には鼻尖挙上術や鼻柱挙上術などもありますが、鼻柱の付け根が引っ込んでいる際には鼻唇角形成術(猫手術)が適応となります。鼻唇角部分を前方に出すことで鼻先が術前よりも上がり、また鼻のシルエットをわずかにアップノーズに変化させることでプロフィールを今より若々しく見せることができます。
耳介軟骨の採取に抵抗がある際には、シリコン使用も可能
もし、鼻唇角形成術(猫手術)で使用する耳介軟骨の採取に抵抗があるのであれば、鼻や顎先のプロテーゼ手術に使用するシリコンを、事前にサイズや形を調整した上で移植軟骨の代用物として皮下に挿入する方法も可能です。この方法ですと耳を切開することなく、より短時間で仕上がります。ただし鼻に異物を入れることを好まないのであれば、耳介軟骨の使用をお勧めします。
口元の突出の原因が骨格の場合は骨切り術による施術も可能
なお口元の突出が、明確に上顎(および下顎)の骨の構造によるものの場合、鼻唇角形成術(猫手術)では十分に口元の突出感を改善することが出来ないことがあります。そのような場合は、上下顎前歯部歯槽骨切り術(セットバック手術)によって土台部分ごと全体を後方に下げることで根本的な原因を改善することが可能です。当院では、このようなケースにも対応出来ますので気になる方は是非ご相談ください。
施術の特長
- 口元の突出感を和らげる
- 口元が突出しており、いつも拗ねているように見えるのが気になるものの、骨切術などの大がかりな手術までは考えていないという際に鼻唇角形成術(猫手術)は有効な施術です。日帰り手術でダウンタイムが少なく、施術時間も30分程度で終わるためストレスも少ない点も特長です。
- 傷跡が外から見えない
- 鼻唇角形成術(猫手術)は、術直後であっても傷跡が見えない点も人気の理由です。同様の目的で行うことがある施術として、鼻下が長さを短くする人中短縮術がありますが、この施術の場合はどんなにうまく皮膚を切開して丁寧に縫っても、傷跡はゼロではありません。また唇が上にリフトアップされて上唇の幅が厚くなることを気にする方もいらっしゃいます。鼻唇角形成術(猫手術)は鼻の穴の粘膜部分を小さく切開して耳介軟骨を移植するため、傷跡が一切ない点が人中短縮に対して優れたメリットと言えます。
- コンビ治療でワンランク上のライン形成も可能
- 鼻唇角形成術(猫手術)とあわせて鼻柱下降(鼻柱延長)を行うことで、小鼻と鼻柱の位置関係(ACR)が理想的な鼻のラインともいえる逆三角形の状態になり、患者様にとって非常に満足度の高い結果になることが多いです。なお、鼻柱下降術だけでは鼻の上下長(眉間から鼻先までの鼻の長さ)が短いと感じる際には、鼻中隔延長術によって鼻先の方までしっかり下方に向けることで、より上下長を長く見せるということも可能です。
効果目的
- 鼻唇角の角度を整える(横顔の改善)
- 口元の突出感を緩和する
- 鼻下の長さを短く見せる(人中短縮効果)
- アップノーズ気味に見せる(垂れ鼻の改善)
- 鼻を上下に長く見せる
施術の流れ
- 洗顔後、術前に記録として写真撮影を行います。
- 顔面全体および耳を消毒します。
- デザイン:皮膚ペン(スキンマーカー)により皮膚面にマーキングを行います。
- 耳および鼻に局所麻酔注射を打ちます。
- 耳から軟骨を採取します。(軟骨は、耳珠もしくは耳甲介から採取することが多いです)
- 鼻の穴のキワの切開を行います。(鼻柱外側および、内脚隆起付近)
- 鼻柱と上唇の移行部付近の皮下を剥離してポケットを作ります。
- 耳介から採取した軟骨を何枚か束ねて、作成した皮下ポケットに挿入します。
- 施術中、皮膚を仮縫合した状態で上体を起こしていただき、御自身で鏡を持って見てもらい鼻唇角付近の形・角度などを入念にチェックしてもらいます。必要があれば、微調整を行います。
*この時点でほとんど腫れはありませんので、正確に完成形をシュミレーションすることが出来ます。
*鏡で見て自身で横顔が確認しづらければ、スタッフが横からカメラで写真を撮影して術中にカメラの液晶画面で見え方を確認することも可能です。 - 鼻の穴の粘膜を糸で縫合して傷を閉じます。
- 移植した軟骨がずれないようにテープ固定を行います。
- 20分ほど安静室にて休憩し、その後出血が止まっていることを確認して帰宅します。
料金
鼻唇角形成術(猫手術) | 1回 | 220,000円 |
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※記載料金は予告なく変更することがございます。またカウンセリング・診察時にご提示したお見積について、有効期間は提示日より3か月とさせていただきます。
施術情報
- 所要時間:30分
- ダウンタイム:腫れが落ち着くのに1週間程度
- 手術時の痛み:局所麻酔注射による痛み
- 手術後の通院:7日目:縫合部の抜糸
- 麻酔:以下の4つのパターンから選択可能
局所麻酔注射のみ
局所麻酔注射+鎮痛点滴
局所麻酔注射+静脈麻酔
全身麻酔 - 持続性:半永久的効果
- 洗顔:翌日より可能
- シャワー・入浴:鼻の腫れがひくまではシャワーのみが望ましい
- メイク:手術当日より可能
<その他の鼻整形の施術>
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士
美容外科・美容皮膚科
形成外科・一般皮膚科

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