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当院オリジナル「3ステップ」のほくろ除去治療

2015年01月20日(火) | カテゴリ: その他の美容皮膚科
当院のほくろ除去は、
通常のほくろ除去とはひと味もふた味も違います。

通常は、

●サイズの小さいもの:電気分解 or 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)による削り取り
●サイズが大きいや色の濃いもの:切って縫合する方法(いわゆる手術)で除去

とすることが多いです。

昔、市立病院に勤めていた頃の形成外科時代はほとんど切って縫合していましたが、
美容外科を専門にするようになってからは、
圧倒的に電気分解ないし炭酸ガスレーザーでの削り取りが多くなりました。

一般病院では、ほくろを削る方法では保険点数が取れないため、
腫瘍として切除して、取れた物を病理検査に提出していました。

今考えると、なんでもかんでも切って縫ってしまうというのも
ちょっと乱暴な話だったなと思います。(反省)

これに対し、現在当院で行っているほくろ除去法は、かなり手が込んでいます。

上記の方法が削りのみのワンステップであるのに対して、
「3ステップ」の方法で念入りに除去します。

これは、再発予防目的のためです。

ほくろは、皮膚の表在性の腫瘍と異なり真皮部分にも病変があるため
単純に表面を削っただけでは取り残しが出るのみならず、
残った成分が増殖して再発してくるためです。

「削る」と言うことは、傷をその場所に作ることです。
傷が治る過程で正常な表皮細胞も増殖しますが、同時にホクロの細胞も
一緒に増殖してくることがあり、これが再発を生じるメカニズムなのです。

当院で行っている「3ステップ」は、次の手順です。

局所麻酔注射をほくろに打ちます。
    ↓
1.表面を電気 or レーザーで削り取ります。

2.色素の濃い箇所をピンポイントで電気分解用の針を用いて針穴状に深く取ります。
 (針穴状なので、面積が小さくヘコミが残ることはありません。)

3.仕上げにQswitch YAGレーザーを照射し、残存するメラニンを破壊します。


さらに、ステップ1で電気やレーザーなどの物理エネルギーを使わずに、
アブレージョン(ダイヤモンドのヤスリを回転させる機器)を使って削ることで
熱ダメージを一切皮膚に与えずに削りを行う方法も今後検討しています。

他院様から「いくらなんでも手間掛かり過ぎでしょっ!」と
つっこまれそうですが…。


たかがホクロ取り、されどホクロ取り。

ただのホクロ取りと侮ることなかれ。
このような小さな施術も当院はこだわりを持って行っているのです。


(追記)
先日共同チケット購入サイトの「くまポン」さんで
一度にほくろ10個除去のチケットを出したところあっという間に200枚を完売し、
意外とほくろを気にされている方が世の中には多いのだなと感じました。
ちなみに普段は、大きさにもよりますが1個5000円ほどで取ってます。
これでも都内の平均的な価格よりは安いかと思います。
※ほくろ除去治療の料金はこちらに記載しています。
監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士